その温かい笑顔を見つめていると……。
──バサバサバサ!
突然、鳥たちが羽ばたき、空に舞い上がっていく。
蝶もひらひらと、悠の傍を離れていった。
両者とも、何かに怯えているような気がした。
「な、なに?」
キョロキョロと周りを見回していると、悠がキッとある一点をにらみつけた。
それは、私の背後にある、花壇の向こう。
「嫌なにおいがする。誰か近づいてきてる」
悠はそう言うと、無線のマイクがついた袖を口元に近づけ、話した。
「襲撃です。何者かがこちらの様子をうかがっている模様。人数は……たぶん、四人」
ふんふんと鼻を鳴らしながら、悠は他のSPに伝達する。
って……人数までにおいでわかるの?
ぽかんと悠の顔を見上げていると、突然がさりと音がした。
そちらを向くと、悠がにらんでいた花壇の向こうの植栽の影から、人が現れる。



