強引でもいい、私を奪って。【SPシリーズ大西編】



「よく言えたね」


そう言うと、悠は腕を離し、反転させた私の身体を抱き寄せた。


「俺が一緒にいるよ。いつか幸せな花嫁になれるように、がんばろう」


そんなことを言われたら、もう我慢はできなかった。

私は意外に厚い悠の胸板に顔をうずめて、泣いた。


誰かに相談したって、鼻で笑われると思っていた。

『何が不満なの?』って、首をかしげられると思っていた。

自分だって、お金さえあれば、なんとかなると思っていた。


なのに、悠は見抜いてくれた。

私が本当に望んでいるものを見抜いて、応援してくれると言ってくれる。

それだけで、私の心はほとんど満たされてしまった。

けれどあと、ほんの少し足りない。

ああ……、幸せになりたいなあ……。