強引でもいい、私を奪って。【SPシリーズ大西編】



出来上がったのはごく普通のチャーハンで、すごくおいしそうと言うほどのものじゃなかった。

だけど、二人で一緒にそれを食べていると、なんだかとても美味しく思えた。


「SPしながらちゃんと自炊もできるってすごいね」


このひと、私よりよっぽど女子力があるような……。


「はは、チャーハン作っただけで褒められるなんて思わなかった」


悠は大きな口を開け、チャーハンをあっという間に平らげた。

見ていて気持ちのいい食べっぷり。こういうところは、男の人なんだなあ。


「あ、お米がついてるよ」


指の先で、悠の口の端についていたお米をとってあげる。


「ありがと」


すると、なんと彼は……ぱくりと、お米を私の指ごと食べてしまった。

綺麗な形の唇の中に入ってしまったそれは、すぐに解放される。

あまりのことに絶句していると、悠は首をかしげた。


「どうした?」


どうしたって……ゆ、ゆ、指……。

頬が熱くなり、喉がからからに乾いてしまう。


「……もしや、指食われたことないの?」


あるかそんなこと! そんなの、エロい漫画の中だけじゃないの?