お父さん、ありがとう。
きっと、お母さんとの約束より、私の幸せを願ってくれたのね。
みんな、みんな、ありがとう。
たくさん迷惑をかけたのに、こうして温かく見守ってくれる。
そして、悠。
迎えに来てくれてありがとう。
私は不幸なお姫様なんかじゃない。
高価な指輪も、大きな花束もいらない。あなたが笑っていてくれれば、それでいい。
私はあなたの腕の中で、幸せなただの女として生きていくの。
あなたが本当は魔女に姿を変えられた獣だとしても、この気持ちは変わらない。
どんなあなただって、大好きだから。
じっと見つめると、悠は口を閉じる。
そして口角の上がった綺麗な唇で、そっと私にキスをした。
私の心を奪って、離さないでいてね。
これからも、ずっと──。
【HAPPY END】



