その途端、体が宙に浮かぶ。 ハッと目を開けた私は、軽々と悠に抱き上げられていた。 「大好きだよ、霧子」 追い打ちをかけるようなセリフを吐き、悠は私をお姫様抱っこする。 「というわけで。早く二人きりになりたいので、ここからあなたを奪って逃げます。お姫様、準備はいい?」 「え、ええ~っ!」 いいわけないじゃない! オロオロする私を見て、悠は大きな口を開けて笑った。 そんな無邪気な顔を見たら、なんだか私も笑えてきてしまった。