「それでも俺は諦めたりしない。どんなに反対されたって、邪魔されたって。俺は何度でもお前を奪いに来る」
そう言いながら、悠は私のベールを上げる。
直接目があっただけで、泣きそうになってしまう。
全身が震える。まるで、私のすべてが悠を愛していると叫んでいるように。
「本当に綺麗だ。愛してるよ、霧子」
悠は優しく囁き、私を見つめる。
その透き通った瞳を見つめ返すと、私は自分からそっとまぶたを閉じた。
私も、愛してるわ。
無理やりだって、強引だっていい。何度でも、私を奪って逃げて。
このひどい世界から私を救ってくれるのは、悠。あなただけだから。
じっとしていると、すぐに唇に悠の体温が降ってきた。
その瞬間、涙が溢れて止まらなくなる。
震える私の背中を、悠は力いっぱい抱きしめた。
愛してるわ、悠。
お願いだから、どこにいても、何をしていても、あなたらしく笑っていて。
どうか、幸せでいてね。



