「大西、注意しろ!」
そんな感動の再会に水を差したのは、高浜さんの低いバリトンボイス。
それとほぼ同時に、新たな銃声がした。
悠は私を抱いたまま、腰を低くする。
「あいつら、こっちがやたらと発砲できないと思って調子に乗って」
「できないの?」
「流れ弾が一般人に当たるだろ。そんなこともわからないの? バカなの?」
出た、ブラック悠。
「というわけで」
彼は私を背後に回し、ぽきぽきと拳を鳴らす。
「まずは、一般人の避難だ!」
篠田さんの鋭い声が飛ぶ。と同時、SPと特殊部隊が一斉に動き出した。
「霧子、ここで待っていて」
悠は私の手を引き、主祭壇の後ろに身を隠すように指示する。
「行かないで」
せっかく会えたのに。もう離れたくないよ。
ぎゅっと手を握ると、悠は目を丸くした。と思うと、にっと口角を上げて笑う。
「どうしたの、今日は素直だね」
「だって……」
「大丈夫。そんな可愛いこと言われたら、絶対死ねないし!」



