強引でもいい、私を奪って。【SPシリーズ大西編】



「お願い、怖がらないで。霧子を傷つけたりはしないから。絶対に」


悠はそう言いながら、私の両手を握った。

その真っ直ぐな瞳に嘘をついている様子はない。


「うん……」


さっき見たメルヘンな悠と、今見た野性的な悠と、ふり幅が大きすぎてついていくのに時間がかかりそうだけど……。

結局、私を守るために危険な目にあってくれているんだもの。怖がるなんて、失礼だよね。


「私、悠を信じる」


そうするしかない。

今後彼が何度敵に囲まれて豹変しても、私だけは彼の温かい部分を、信じなきゃ。


「ありがとう」


にっと笑った悠は、そっと私の頬に触れる。

その仕草は本当に優しくて、全然怖くなかった。……のだけど。


「ちょ、悠!?」


彼の指が頬から滑り落ちたと思ったら、突然私のワンピースの胸のボタンをはずしはじめる。

こんな昼間から、しかも人の見ている前でなんの脈絡もなく!