好きなものを好きだと言わなければ、 偏見を喰らうこともない。 ずっとそう考えてた。 必死に私を押し殺した。 その結果、好きなものを好きだと ありのままに表現し続ける彼女に嫉妬したんだと思う。 行き場のない怒りは私自身に返った。 「その子が、サキと正反対か、 もしくは、サキと全く同じタイプかだよね」 相談相手の塾の先生からそう言われて 怒りがスッと引いた。