帰り、歩君が送ってくれたお陰で私は落ち込む事がなかった。 ずっと親友で、大事な友達と思ってたのに。 ……何かしちゃったのかな。 何度も美月に連絡しようと携帯画面を見るけど、指は動かない。 あの声で、紀花ムカツクって言われたら怖くて、話せない。 明日。 明日学校で会ったら、言ってみよう。 それに、小野君にも悪い事しちゃったから。 大事になんか想ってないって。 知ってたんだね、小野君は。