おとめちゃんが何も言えずに口ごもる姿が見て取れる。


まさか、エイジくんにこんな告白をされるだなんて思ってもいなかったんだろう。




「…この話を誰かにしたのは…うららちゃん以来だ」




ぽつりと、暗闇に向かって呟くエイジくん。



…ということはうららちゃんは、このことを知っていたのでしょうか。





「俺…うららちゃんが外に憧れてることを知ってたんだ


うららちゃんの父親は、おとめちゃんと正反対で…この学園のお偉いさんだろ?


昔から自分ばっかり良い生活をさせてもらってるのが耐えられなかったらしい




…それで、外へと自由を求めて飛び出したんだ




皮肉にも、その父親の娘だって事実のおかげで、俺達のチームは減点を免れてるんだけどな」