…ああ、またですか… 夜の学校、暗い廊下、見慣れた風景。 何度目の深夜徘徊かわからないけれど、私だって年頃の女の子ですからね。 お化けが出てきたらどうしよう!みたいな女の子らしい感情も、一応…なくはない…と思います。 おまけに今日は月が出ていない。 記憶力を頼りに、暗闇を突き進む。 寮と思しき場所に到着して、一息着いた時…話し声が聞こえた気がして耳をすませた。