「オレ、アフロディーテ様の天使をしてるアルス!宜しくね!」
「は、はあ…」
「あのさ、服を着てくれるかな…。流石に、目のやり場に困ると言うか…」
「なんだよ〜気にするなよ。一緒に眠った仲じゃないか」
「い、一緒に寝た!?や、やっぱり、その、なんと言うか……」
「ん?どうしたの?
分かったよ。ほら」
そう言うと、アルスと名乗る男は、俗に言う天使の衣装と言うか、袈裟状になっている白い服をまとっていた。
「あ、ありがとう…で、その、私の……しょ、しょ……」
「あ、ああ。純潔ね?まだだよ」
「へ?」
「だから、君の純潔は奪っていないよ」
「つ、つまり、私はまだ処女って事?」
「うん。ゼウス様みたいな事を、するわけ無いじゃん。天使だし」
私の体から、どっと力が抜けた。



