天使のメガネ




楽しそうに、嬉しそうに、
手を握りながら教会に来たあいつの隣には、
小学校の時からずっと、私の親友と呼べるただ1人の友人の姿があった。

あいつ。

あの男は、
私があの男を好きだと知るや否や、
「マジで有り得ないから!こんなキモい女!」

と、みんなの前で、
大きな声で、

そして陰で、
告白した事を言いふらし、
私を完膚なきまでに打ちのめしてくれた張本人。

小学校の時の、忘れられないトラウマを植え付けた張本人。