天使のメガネ




最悪な光景って
こんなたまたま来た場所に、
不意に訪れるなんて思ってもいなかった。


忘れていた傷の瘡蓋が、傷をつけた本人の手によって、
治りかけの瘡蓋を剥がされる。


そんな気持ちを、最悪と言わないで、何を最悪と呼べるんだろう。


そんな出来事が起きた。