『……え?』




『だって、もう、解決したから。



確かに、あの時はちょっと寒かったけど……



屋上に閉じ込められるのも、いい思い出でしょ?』




……いい思い出かはわかんないけど。




『本当にごめんなさい!!!』




そう言った女の子を笑って許し、ありがとうございました。と、走って行った女の子を見る。






『……もとは、梨央が悪いし、ね?』





『……るせ』




ニヤリと笑いながら言う私に、顔を背ける梨央。








それに、



許したのはさ。








……戻れたのは、あの子のおかげでもあると思ったから。


















___エンド