「可愛い、可愛い。」 さらっとそう言ってまた歩き出した。 全身が固まった。 鏡をみるまでもなく私の顔真っ赤だ。 褒められた純粋な嬉しさと、このなんとも言えないガッカリ感。 だって、柏木さんは今日の私の目標である、どきり、なんて全くしていない。 あくまでも、久しぶりのお出かけでおめかししてきた妹を褒めるような感じだ。