「今日回る店には一応電話しといた。何軒かは試食もさせてくれるらしい。」 「忙しいのに任せちゃってごめんね。」 「忙しいのは白石も一緒だろうが。 電話しただけだし、今から白石に任せることも一杯あるだろうからあんま気にすんな。」 コーヒーの最後の一口を堪能しながら柏木さんが言ってくれた。 それと同時に私のカフェオレもやって来る。 柏木さんの穏やかな表情がまた私の心を締め付けた。 私はこの人に何回溺れれば気がすむんだ ろう。