「おい、大丈夫か?」 「うん、大分落ち着いた。ありがとう。 ちょっと、化粧直ししてくるね。」 5分ほど泣き通してやっと落ち着いた文乃がロビーのソファーから立ち上がり、化粧室へとたった時、待ってましたと言わんばかりに一服を終えた俺の直属の上司中川部長がやって来た。 「柏木君。」 「はい。」 冷や汗が出る。 社内恋愛が禁止という訳ではないが、今日は会社関係者が多い場だ。 何か言われてもおかしくはない。 どうしよう。先に謝るべきか?