せめて、二人の始めてくらいゆっくりと愛し合いたいのに。 「柏木さん、ちょっと時間あるから行く前に紅茶淹れるね。」 「ああ、服汚すなよ。」 すっかり俺の部屋の台所を使いこなすようになってしまった彼女は手慣れた手つきで紅茶を淹れている。 すっかり粧し込んだあとにお茶するのもなんだか順番がめちゃくちゃな気もするけど。 「文乃、ハンカチ用意したか?」 「うん、したよ。」 「2枚持ったか?」 「え、一枚しか用意してないけど。なんで?」 「お前、絶対今日号泣するだろ。」