「なあ、今日あの子来るの?」 「あの子?」 「吉沢だろ?」 「あぁ!なるほど。」 披露宴も中盤、優子の大学時代の友人が出し物をしていたとき、料理を堪能していると八木君が恐る恐る柏木さんに聞いた。 あの子、って誰?と思って聞けば吉沢さん。 実は、柏木さんと私が付き合い初めたその日に柏木さんは吉沢さんにそのことを報告したらしい。