5年間も柏木さんの何を見てたんだ。 自分自身に呆れるよ。 「柏木さん。」 「うん?」 「私、柏木さんのこと疑ってた。 本当にお仕事大変だったのに、ごめんなさい。」 夜遅くまで働いていたというのにほんと失礼だ。 机の上に座っている状態じゃ格好もつかないけど。 「いや、白石が謝ることじゃないから。 そんな電話掛かってきたら仕方ねえだろ。」 そう言って、私の頭を優しく撫でる柏木さんにまた涙腺が緩みそうになる。