いい人に恋してます。

しばらくそうしていたら、下げていた頭に重みを感じた。

この大きな温もりは、柏木さんの手だ。

「…よかった。はあ、ほんっとによかったよ。」

手が重くて頭をあまり上げられないため、高い位置にある柏木さんの顔は見えない。

でも、その声色はほんとうに安心したような、ほっとしたような声だった。