いい人に恋してます。

「おやすみ。」

「おやすみなさい。」

名残惜しい気持ちを抑えて車を降りた。

ばたん。ドアを閉めたら、折角近づいた柏木さんとの距離が開いてしまったように感じて、寂しさがつのる。

でも、いつまでもここに居たら柏木さんが家に帰れないので、意を決してマンションに向かった。

ああ、幸せな時間が終わってしまった。

10月下旬の夜風が染みる。