次の日。


「奈々、今日早いじゃない。どうしたの?」

「花壇の水やりだからっ!」

「あれ?この前もしてなかった?」

「また順番が回ってきたのーっ」


不思議そうにあたしを見るお母さんの横で、慌てた朝ご飯を食べるあたし。


水やり当番というのは、もちろん嘘。

今日はなにがなんでも一番の学校に行って、昨日書いた名前を消さなくてはならない。


本当の水やり当番が登校する前に…。