こんなの、ただのおまじない。


あたしもバカだよ…。

…なんだかんだで、恋まじないを信じちゃうなんて。


でも、これなら優花を裏切ったことにはならない。


あたしの想いは、このまま心に秘めておく。

そしてこのまじないは、明日だれにも気づかれずに消すつもり。


だれも、あたしの想いには気づかない。


…それで、いいんだ。



そうして、あたしは静かに教室を出て行った。