「そんな大したものじゃないよっ。昨日たまたま、街で見かけただけだから。でも見た瞬間に、奈々ちゃんにプレゼントしたいって思ったから」


瀬川先輩はニカッと笑う。


「…ありがとうございます!」


シンプルだけど、デザインがかわいいストラップ。

あたしはさっそく携帯に付けた。


「ちなみに…」

そう言って瀬川先輩は、自分の携帯をズボンのポケットから取り出す。