それでもあたしは、このクマのマスコットを付けていたかった。


お互い隣に違う人がいても、あたしたちの絆は変わらないって。


でも、晃がこのクマのマスコットを…ただの飾りとしてしか見ていなかったことがショックだった。


この16年間のあたしたちの関係って、そんなに薄っぺらいものだったのかな…。


「…もういいよ」


あたしは、クマのマスコットを握り締める。