You…

手を滑らせた晃は、コップを落としてしまった。


「…大丈夫っ!?」


見ると、晃の右膝のデニムにかかっていた。


「もう…なにやってんのよ」


あたしは小言を言いながら、バッグからハンカチを出そうとしたとき…。


「これ、使って!」


そんな声が聞こえて、思わず手を止めて振り返った。

見ると、優花が晃にハンカチを差し出していた。


「ありがとう、優花。ホント優花って、気が利くよな」