すると、店の斜め前にある遊歩道沿いに設置されたベンチに、純平が座っているのが見えた。

私は、驚いて、特設コーナーの柱に隠れてしまった。


うん、待てよ。
私はフランちゃんなのに、純平にばれるわけないじゃない。

私は、フランちゃん。
あそこにいるのは、ただの知り合い。
いや、フランちゃんにしてみれば道行く他人と一緒だもの。




それなのに、純平はしばらく座って、フランちゃんをじっと見ていた・・・