溺愛されすぎっ!!

「ざけんなっ。
おまえのなにに感謝しろっつーんだよ。
汚ねー手で、綾音に触ってんじゃねーよ」



羽海は、西口くんの制服の胸のあたりを掴みあげた。



「ち、ちょっと……。
は、羽海っ……」



やばいっ……。



なんか、キレかけてない?



羽海が……。



あたしのことを“あーや”じゃなくて。



“綾音”って呼ぶ時は、やばいんだって。