震える声で、なっちゃんと実里ちゃんの顔を見比べる。



ダメだな、あたし。



こういうとき、どうしたらいいのか、全然わからない。



だって、いつもは、こういうとき……。



月星か羽海がなんとかしてくれるんだもん。



「あっ、月星くん。
月星くんに電話してみたら?」



なっちゃんが、急いで言った。



「う、うん……」



月星、月星、月星……。