「綾音?
どうした?」



休憩時間とともに、月星があたしの席に来てくれた。



「なんか、顔色悪いけど?」



そう聞いてくれる月星の存在が、ものすごーくありがたい。



月星や羽海がそばにいるときは、西口くん、あたしに近づいてこないから。



そう思って、ホッと胸をなでおろす。



「なんでもない」



「……そ?」



月星は、トイレに立ったなっちゃんの席に、横向きに腰をおろした。