キミの一番になりたい

 
私の背中を軽く押してくれる理乃。



「頑張れ」


背中越しに囁かれた声に励まされた。


私は軽く深呼吸してから颯の方へ行き目の前に立つ。


ちょっとだけ周りの好奇の視線が気になったけど今はそんなとこじゃない。

頑張れ!私‼





「あっ、あの……颯?」


「…………」



颯の反応はなかった。

本気で眠っているのかもしれない。


不安になりながらも私はもう一度話しかける。



「颯」


「…………」



それでも返事はない。

うぅ~泣きそう。


さすがに二回も呼んでいるのに返事無しって事は、昨日のコトをまだ怒っていて私と話したくないのかなと思ってしまう。


ダメ、ダメ!
ここで諦めたらもうあんな風に話せなくなっちゃう。


理乃も遠くでじっと私たちの様子を見守っていた。