キミの一番になりたい

 
あの後メールが来て『東棟の階段にいる』という連絡をもらったんだ。


私は踊り場に座っていた理乃の隣に座る。



「電話した時は驚いたけど少しは元気そうだね」


「うん、大分落ち着いたから。心配かけてごめんね」



理乃の顔は幾分ほころんだみたい。


授業は?って聞いてみたけど、そんな場合じゃないでしょと言われてしまった。



……やっぱ私から言うべきだよね。

なんてきり出そう。



私はしばらく黙っていたけど意を決して話し出した。




「私さ、恋愛でこんなに落ち込んだの初めてなんだ。前の彼氏と別れた時もこんな気持ちにはならなかった。だからこんな気持ちに気づいてもどうしていいかわからなくて……」


「それほど永瀬に本気なんでしょ?」



コクンと頷く。

今の私に嘘偽りの気持ちはない。


それを笑顔で確かめた後、理乃は何かを考え込んでいる様子でしばらく下を向いて黙っていた。



「……私、莉子が来る前にちょっと調べてたの」



理乃の話の糸が見えず私は首を傾げた。