キミの一番になりたい

 
電話越しに聞こえる声に安心して、張り詰めていたものが一気に溢れた。



「私……私、颯に嫌われちゃった」


『嫌われたって、どうして?』



理乃も突然のことに困惑しているようだ。


最近一緒に部活を終えるのを待っていたため、理乃は私と颯がいい感じだって思っていたみたいだから。




「石橋さん言ってたでしょ?颯が部活に参加してないって。だから私気になって聞いてみたら……お前には関係ないって言われちゃった。ははっ、私ホント余計なお世話だよねっ!」



無理に明るく話す。

悲しくて、辛くて、苦しくて……


言葉にしただけで昨日の言葉がまだ心に痛みを残しているのを感じた。



『無理することないんだよ?』


「……うん」



理乃は私を気遣って言葉を選んで話してくれる。



『とにかく学校来なね?話はそれからゆっくり聞くから』


「わかった。行く」



通話を終えると私は支度を始めた。