キミの一番になりたい

 
篤史の言葉を聞きたくなくて振りほどこうとするがびくともしない。


それどころか抵抗する私にイラついたのか、軽く舌打ちをして壁にドンッと押しつけてきた。



「っ!?」



思いっきりやるもんだから背中が痛い。


痛みを堪えて篤史を見上げれば……



ーーゾクッ

怒りをむき出しにしている姿に背筋が凍る。



「人がおとなしくしてればつけあがりやがって!」



篤史の右手が振り上げられる。



やばい……殴られる‼

そう思ってギュッと目をつぶった。







……あれ?痛くない。


そっと目を開けると、顔すれすれで篤史の手は違う誰かの手によって止められていた。




「女に手をあげるなんて最低だな」



その人物を見て私は驚いた。

だっていつも見る顔だったから。



「な、がせ……」