……さて、帰ろうかな。
ここにずっといてもどうしようもないし。
さっき言っていた、理乃が来るっていうのは嘘だから当然来るわけはない。
颯のことを好きな子にやられたなんて言ったら、颯は絶対自分のせいにしちゃうもん。
そんなことさせたくない。
だからこれは絶対に秘密。
心に固く決めて立ち上がると私は屋上を後にした。
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はぁ~、やっと着いた。
慎重に靴を脱いでやっと家に上がると、リビングのソファーに倒れ込む。
屋上から家に帰ってくるまでかなり大変だった。
階段を一段ごとに降りる度足に激痛が走り、平らな道路でさえヒョコヒョコと右足を庇う様にしてゆっくりと歩いた。
とにかく本当に疲れた。
そうだ、お風呂に入って湿布貼ろうっと。



