「大丈夫か?」
心配そうに聞いてくる。
「うん。平気平気!
また明日学校でね」
コクンと頷いて辛い顔一つせずに颯を見送る。
「わかった。じゃあ、スマホ貸して?」
んん?
どうしたのかな?と思いつつも黙ってスマホを渡すと、自分のスマホも出してなにやら操作を始めた颯。
うわ~きれいな指。
なんて颯の指先を眺めていると、いつの間にか掌にスマホがのせられていた。
「俺のアドレス入れておいたから何かあったら連絡して」
「え?あ、あのっ……」
私は突然のことにしどろもどろするばかり。
そんな姿を見て颯はフッと微笑んだかと思うと、自分の着ていたカーディガンを私にかけた。
「夜は冷えるから」
「そんな!悪いよ」
それには答えず、颯は軽く私の頭に手を置いて屋上から出ていった。



