歩くたびに涙が零れてくる。
これが痛みのせいなのか、間に合わなかったせいなのかわからない。
屋上に着くと、涙を拭いて軽く深呼吸して。
いますように。
そう願いながらドアノブを回した。
ーーギィィ……
冷たい風が肌に突き刺さる。
街の灯りが屋上からはよく見えた。
辺りを見回したけど人影はない。
やっぱいない、か。
せっかく仲直りができると思ったのに。
私は今にも泣きだしそうになるのをグッと堪えた。
今日は本当に最悪。
ふらふらと歩いて手摺りに掴まり外を眺める。
「颯……」
「おせーよ」
えっ!?
振り返るといつもの場所に颯が座っていた。



