深夜0時、キミと待ち合わせ。

「え?え?なに……?電気が……」

「停電だねぇ」


焦る私とは裏腹に、真夜中くんは至って冷静。


「なんでいきなり……。何も見えない……」


自分の手元すら見えない状況で、私はひとり動揺するばかり。

唯一、肩に乗る重みが、ここにひとりぼっちじゃないことを証明してくれる。


「無言ちゃん暗いの怖い?ちょっと待ってて」


もそもそと動いていることは、肩の上からでも分かった。

頭をぐりぐり押し付けられているみたいで、むず痒い。


「あれ、スマホ……。あ、ない。忘れてきた」


どうやら、スマホで明るくしてくれようとしたらしい。

私もポケットに手を入れる。


「私も忘れた……」


基本、親以外からの連絡がこないから、いつも存在を気にしていなかった。