深夜0時、キミと待ち合わせ。

「……真夜中くんって、猫みたい」

「え、何で?にゃーって鳴いたことあったっけ?」

「ずっと日本語で聞こえてたよ……。そうじゃなくて、なんか……自由だし。甘えたい時だけ懐いてくる感じ……」


誰に何を言われても、気にすることなく過ごしているし。

自分が構いたい時だけ、私のことからかってくるし。


不満気な声で言っては見たものの、本当はそういうところが、前からすごく羨ましかった。


「俺、そんな感じ?えー、そっか」


肩から重みが消える。

真夜中くんがほぼ真正面から私を見た。


「っ……」


本で顔を隠したい衝動を、何とか抑え込む。


「無言ちゃん、猫嫌いだったりする?」

「……ううん、特には……」

「よかった」


それだけを聞くと、また私の肩に頭を乗せた。


「俺さ、無言ちゃんに嫌われんのは、大分キツいからさ」