* 「ねぇ、紗帆ちゃん。最近どこ行ってるの?」 「え……」 夕飯の後、いつもならすぐさま彼の部屋に行くはずの柿崎さんが、めずらしく部屋の机の上で頬杖をついて私をじっと見た。 「えーと……」 どう説明するべきか言いよどんでいると、 「あ、ごめんね。言いたくなかったらいいんだけど、いっつもののばっかり喋っちゃって、紗帆ちゃん自分のこと話さないから……」 「あ……」 「ちょっとね、寂しいなって」 そんなことを思ってくれてたんだ。 私に興味を持ってくれる人がいたなんて……。