深夜0時、キミと待ち合わせ。

「付き合ってないですけど……」


真夜中くんには好きな子がいるし。

……あれ。

なんだろう、また胸がぎゅうって……。


「そうなんだ、よかった」


よかった?


「今日とかかなり可愛いし……、それ真夜中のためなのかと思って、俺今日1日ずっと焦っててさ」


この雰囲気は……。

直接感じたことはないけれど、さんざん読んできた本の世界で見たことがあるから、知ってる。


鈴木くんの顔がずっと赤いから、私にまでそれがうつる。


「こんなとこまで呼び出されたし、もう分かってると思うけど、俺、音無のことが好きなんだ」


予感が的中して、どくんと大きく鼓動が鳴った。