深夜0時、キミと待ち合わせ。

本に添えた手が、緊張で感覚が消えた。

真夜中くんの瞳は、先ほどのものが嘘のように、フッと光を失った。


私と目が合っているのに、真夜中くんは私を見てなんかいない。


ほら、やっぱり。

君は、私に少しも興味が無い。


「……はは、おもしろいな、無言ちゃん」


なんて言いながら、笑い声は乾いていて、笑顔は少し苦しそうだった。


「全く興味ないわけじゃないけどね。……でも、そっか、なんか分かった」

「?」

「だから、無言ちゃんのそばは居心地がいいのかな」