深夜0時、キミと待ち合わせ。

やめて、やめて、やめて。

私に聞かないで。

絶対上手く話せない。

声が出なくて固まってしまう。

ますます“無言姫”に拍車がかかる。

脈打ちに合わせて、本も揺れる。


平静を装っていても、頭の中はパニック。


その時、タイミング良くチャイムが鳴って、男子ふたりは大きくため息をついて去っていった。

助かった……。


「はぁー、てか、俺無理だわ。話かけらんねーよ」

「ヘタレすぎじゃね」

「うるせ」


私も安堵からため息をついて、ふと真夜中くんを見てみると、目が合った。

起きてる……。

ニコッと笑われて、私は目をそらした。