夕飯の時間も終わり、早めにシャワーも済ませて、いつものように制服に着替え直してから図書館へ。

図書館に行くというのに、私の手には自分で買った本。

眠り猫のブックカバーがかけられている。


何度ここに通ったか分からない。

重たい扉を開ける。

初めは、本を読みたいだけだった。

静かな場所で、ひとりきりで。

そこに、いつの間にかあなたが入り込んできて、隣にいるのが当たり前になってしまった。

夜に眠らない、不思議な男の子。


好きになるなんて、思わなかった。