「もう限界。肩貸して。ずっと寝てなくて、眠い」

「本当に、全然眠ってなかったの?昼も?夜も?」

「誰のせいだよ。無言ちゃんのことばっかり考えてて、頭パンクしそうだった」

「そう……」


柿崎さんを好きだった時は、夜の代わりに学校でずっと寝てたのに。

嬉しくなっちゃいけないけど……。


「その本、そんなおもしろい?」

「え?」

「すっげーニヤニヤしてるから」

「…………、お、おもしろい……よ」


しまった。
顔に出てた。