深夜0時、キミと待ち合わせ。

私の発言に耳を赤くした彼は、口元を手で覆った。

照れ隠しのように目を逸らして、


「……今、また真夜中くんって言ったでしょ」


今度は、私が口を押さえる番。

今さら意味が無いのに。


「真夜中くんって呼んでた時間が長すぎて……」

「まったく無言ちゃんは――、……あ」

「あっ」

「……」

「……」


お互い気まずく顔を合わせて、どちらからともなく吹き出した。


「まー、いいや、最初に真夜中くんって呼ばせたの俺だし。割とそれ気に入ってるし」

「あ、わ、私も……!無言ちゃん結構好き……」

「もの好き」

「いいの……」


こんな呼び方は、あなただけだから。