深夜0時、キミと待ち合わせ。

男の子の唇は柔らかい。

つい最近読んだばかりの恋愛小説に、そんな一文があった。

その通りだった。
ううん、もっと……ドキドキする。

1秒がとても長く感じる。

苦しい。


唇が離れて、私は大きく呼吸をした。


「息止めてたの?」


フッと笑われて、ついムッとしてしまう。


「だって、キスなんてしたことない……。ふたりきりになったことも、手を握られたことも、全部真夜中くんが初めて……」